2019/11/21 01:14
巣板全域へのスムシの侵食により、この群は崩壊直前の末期症状にあると推察します。このままでは産卵・育児ができる巣板の状態ではなく、この群は消滅または逃去します。
判断根拠:①底に蜜混じりのスムシの糞が大量に溜まっている。②巣板が大きく露出している。
対策:①巣板を全て撤去する。②使用中の巣箱を別の箱と全て取り換える。または巣箱内の蜜を洗い流し、内部を熱湯や炎を当ててスムシの卵を駆除する。③食べなくなるまで給餌を続ける。
次善の対策:上部の貯蜜域を残し、下部の巣板を全て切除する。
巣板にはスムシと卵が蔓延していて、巣板を巣枠式に移設して復活は望めないと思います。蜂のみを巣枠式に移すことはできると思います。
2019/11/21 06:08
ミツバチたっちーさま、葉隠さんの対処法は完璧だと思いますが、追加で思いついたことをコメントさせていただきます。
巣脾を切除する時に、スムシの食害が少なく、比較的綺麗な巣脾は大切に取って、最低6時間、冷凍庫で凍らせます。スムシが死滅しますので、それを給餌空間に立てて並べます。選ぶ巣脾は下の方、まだ育児歴の無い白くて綺麗な部分を選びます。理由は、スムシは育児履歴がある巣脾を好みますのと、蜜が垂れているということは、貯蜜層はほぼ壊滅状態で使えない可能性が高いからです。多分こんなふうに食害されていると思います。
スノコの上にもう一箱積んで、そこを給餌空間としますが、与えられた糖液もしくは回収した蜂蜜を保存する場所が必要ですので、回収した巣脾が役立ちます。巣箱内の壁に立てかけるでも良いですし、下の写真のように針金などでブックエンドを作るでも良いと思います。産卵育児の巣脾は分蜂入居の時と同じようにスノコの下に作り始めると思います。立てかけた巣脾には産卵しないと思います。
ただし、上記のように巣脾を丁寧に並べる必要がどれほど有効なのかは自分でも疑問を感じているところがあります。と言うのは、逃去した群の巢板に蜜が残っていたりした時に、上記のように冷凍した後に給餌箱に投げ入れておくと、自分たちでそれを複雑にくっつけて、盛り上げ巣のように構築し始めるのです。極端に言うとハンバーガーみたいにテキトーに巢板を積み上げて放置しておくと自分たちで邪魔な部分はかじり落とし、必要な部分を接着し、不思議な形の要塞のような蜜蔵を作り上げてしまいます。給餌が来ればそこに貯蔵を始めるのではないかと思います。
給餌する時はあらかじめ人肌に温めておいて、設置した給餌箱の天蓋を取ったらなるべく手早く作業を完了して蓋を閉じます。スノコのすぐ下には蜂が球を作って固まっていると思いますので、スノコの隙間から給餌の蜂蜜を2〜3滴垂らし、ご飯だよ〜と一声かけてあげましょう。すると皆さんがわーいと言いながらスノコの上に登ってきます。
巢板の撤去作業をする時は、あらかじめ給餌箱をスノコの上に固定して、(天蓋も固定して)下から蜂をブロアーなどで追い上げるようにして、できる限り蜂を上の部屋に避難させて(特に女王様を)巣脾の切除解体を行います。巣脾を全て撤去した時には全ての蜂がスノコ上の部屋に移っていれば、葉隠さんがおっしゃるようにそれまで使ってきた巣箱のスムシ卵や糸のように細い幼虫を箱ごと外して駆除できますよね。古い箱は取り外して新しい箱にすげ替えてしまった方が早いですね。
蜂の追い上げは丁寧にやればブロアーでもいけますが、理想はKINP社製の「ビーサイレント」を水で3倍に希釈して軽く2〜3回噴霧するとたちどころに上の部屋に移動してくれるので楽です。噴霧する瞬間だけ巣箱を天地逆さまにすると霧が自然にかかりますので最小限の量で蜂を追い上げることができるかもしれません。
葉隠
佐賀県
ニホンミツバチの繁栄を願っています。蜂の駆除依頼を受けた場合、全て保護捕獲しています。床下での捕獲は重労働ですが、軽い返事で引き受けています。 床下できつい姿勢...
冬場に造巣するかどうかは、外気温、蜂量、巣箱の保温・断熱性能、給餌の方法が関係します。寒冷期は特に巣箱最上部で給餌をすることが、うまくいくコツです。その理由は、蜂球の熱で蜜や砂糖水の結晶化を防ぎ、巣板に近い場所で給餌をするためです。寒冷期の箱底での給餌は、冷たい餌を食べて体が冷え、体が重くなった蜂は、上へ登れず低温死することもあります。蜂数が極端に少なければカイロ、あんかによる保温も選択肢です。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
葉隠さん、先日ちょっと気になったことがあります。給餌糖液をなるべく冷やさないようにと、ホカロンを給餌器の上に乗せて温めてあげたら良いかもしれないと思ったのですが、使い捨てカイロは鉄粉と酸素と水分が化学反応する時に熱を発しながら水酸化第二鉄に代わる現象ですが、発熱する時に酸素を必要とするわけですが、巣箱の中でカイロが発熱した時、巣箱内が酸欠にならないだろうかと心配になり、カイロを入れるのはやめておいたのですが、どうなんでしょうね。。。ホカロン一袋でどれくらいの時間をかけてどれくらいの量の酸素を消費するのかのデータはネットで探しても見つけられませんでした。
葉隠
佐賀県
ニホンミツバチの繁栄を願っています。蜂の駆除依頼を受けた場合、全て保護捕獲しています。床下での捕獲は重労働ですが、軽い返事で引き受けています。 床下できつい姿勢...
はっちゃんさっちゃんさん
同様のことが気になり調べたことがあります。”酸素分圧” という化学用語があります。私の能力(=脳力)では理解できませんでした。勘では、カイロの酸素吸収量よりも内部の空気が自然に入れ替わる量がはるかに多く、問題ではないと勝手に想像しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E7%B4%A0%E5%88%86%E5%9C%A7
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
私も2〜3行読んで脳が溶け始めましたが、私の勘もそう感じますが、、、蜜があれば自分たちでなんとかするかもしれません。ただし蜂の数がともし火隊レベルだとやはり厳しいかもしれませんね。電源がない蜂場では毎日交換が必要ですが、う〜ん、、一冬ずっとカイロの交換に通うと言うのはかなり大変ですね。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
いちばん優先すべきは給餌器の設置スペースの確保です。それ以外の空いたところに適当に並べてあげれば良いと思います。スムシでボロボロ、蜜がダラダラであっても、とりあえず目に付くスムシをピンセットで摘み出し、多少残っていても構わず冷凍し保管しておきます。蜜がたくさん入っている巣脾は、それも給餌巣蜜ですから並べてあげて、その代わりそのように傷んでいる巣脾は蜂たちが蜜を吸い取ったら(1日〜2日)すぐに捨てて、保管している巣脾と交換してあげれば良いと思います。数日間入れっぱなしにしますと蜂たちが蜜蝋で固めて、外しにくくなります。給餌器も同様に、底の部分を蜜蝋で固めますがベリッと剥がします。綺麗な巣脾は給餌糖液から吸い取って貯蔵を始めるかもしれないし、スノコ下に新たに作り始めた巣脾に貯蔵を始めるかもしれません。スムシの食欲と成長スピードは恐ろしいくらいに早いので、1日でも早く処置を始めた方が良いと思います。できれば気温が高くて晴れた日に作業できたら良いですね。
蜂がいる中での巣の解体はとても緊張しますし、被害を目の当たりにすると胸が締め付けられますが、それはとても貴重な体験です。蜜の一滴一滴が蜂たちの命の一滴なんだなぁと改めて感じます。育児層、花粉層、貯蜜層がどのように分布しているか、スムシがどのような経路で侵食しているかなど、写真にも記録して、今後の貴重な資料にされたら良いと思います。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
使用済みの巢板は絶対に巣箱周辺に放置したり捨てたりしてはいけません。セイヨウミツバチに嗅ぎつけられると恐ろしいことが起きます。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ミツバチたっちーさま、本当に小さな群になってしまいましたね。元の巣は大きかったので、対応が遅かったことが悔やまれますが、今後の貴重な参考になりましたね。握り拳大の蜂球では温度を維持することが困難です。給餌によって餓死は免れると思いますが、凍死の心配がありますので、最下段の箱を撤去し、巣門を幅5センチ程度の1箇所だけに狭めて、巣箱の周囲に外からグラスウールの断熱材とかムシロ、毛布、、などの保温材を巻きつけてあげたら良いと思います。ビニールで包んでしまいますと湿気が抜けないので、雨は当たらない工夫と同時に湿気が抜ける工夫も必要と思います。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ミツバチたっちー さま、その亡骸、寿命で亡くなったのであれば仕方ないですが、もし凍死だとすると、手のひらに包んで息を吹きかけてみてください。生き返ります。そして、もし生き返ったとしたら、次々と落ちてしまう蜂が出始めます。温度が足りていない証拠です。数がいればみんなで温め合えるのですが、如何せん少ないですからね。。。もうこうなるとジリ貧です。残念です。働き蜂たちが残されたエネルギーを使って女王を温めようとするでしょう。最後に女王様だけが残り、凍死します。(;;)
これは自然の摂理で受け入れるしかないと考えます。しかし、神様に逆らって1つだけ方法があります。人工加温をすると言う手があります。設備に多少の手間とお金もかかります。また電気があることも条件です。
これは観葉植物などのためのヒーターとサーモスタットです。この巣箱は耐火煉瓦で作られたピサ窯で、空間が広いのでこれが必要でした。熱量があるので加湿も必要でした。12月の時点で赤ちゃんの拳くらいになってしまいましたが、この加温によって3月まで生き延び、最後は逃去してしまいましたが、加温と給餌だけでとりあえず死なさずに済むと言うことだけはわかりました。
重箱式を温めるならば、寝るときに人間が使う電気アンカをそのまま巣箱に入れることもできます。上記のヒーターはパワーがありすぎると思います。もう1つ、これは実際に自分で試したわけでもないのですが、電気かけ毛布を巣箱の周りに巻きつけると言う方法です。これが一番穏やかな加温かもしれませんが、必ず温度計も内部に入れた方が良いと思います。外と中の温度が比較して測れる温度計が良いと思います。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
えええ?逃去しちゃったのですか?
なんとか冬越しして、春には増えてくれたらと祈るばかりですね。お疲れ様でした!
巣脾がどのように食害を受けていたのか、写真に撮って保存しておくと、後々の素晴らしい資料になりますよ。
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。
葉隠さん、回答ありがとうございます。
蜂のみを新しい巣箱に移動させるしかないですね。
この時期に、まだ巣を形成するでしょうか?
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。
はっちゃんさっちゃんさん、丁寧に説明していただきありがとうございます。
取置きした巣は、蜂たちの出入りの邪魔にならないように底板に立て掛ければ大丈夫でしょうか?
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。
はっちゃんさっちゃんさん、今日確認したところ、底に数匹の亡骸がありました。
おっしゃる通り、室温が下がったためと思われます。
室温維持のために一段外して、ドンゴロスを巻くようにします。
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。
はっちゃんさっちゃんさん、巣を切り出した次の日の朝は蜂たちの確認できましたが、夕方には何処へやらでした。
ハチミツの置き土産を大切にいただくことにします。
葉隠
佐賀県
ニホンミツバチの繁栄を願っています。蜂の駆除依頼を受けた場合、全て保護捕獲しています。床下での捕獲は重労働ですが、軽い返事で引き受けています。 床下できつい姿勢...
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。4年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ミツバチたっちー
山口県
山口県東部から広島県廿日市にかけて巣箱を置いてます。