投稿日:2018/1/26 23:14, 閲覧 283
巣箱を小さく移動する場合、少しずつ段階を踏んで移動させるべきとあります。ハチの帰還にストレスを与えないためと理解しています。
さて、巣箱の上部に傘を立てたり、巨大な角隠しで巣箱を覆ったり、すぐ横に大きな物置を置いたりする場合、ハチが覚え込んだマップをリセットさせる必要がありますか。
ただいま、巣箱作り中です。巣箱の周りを10cmくらいあけて板と断熱材で囲んだら、真夏と真冬の温度対策になるように思えて、なにかしら、巣箱からの突起物をつけようかなと思ったりしてます。
もし、このリセットが必要ないなら考えやすいので、質問させていただきました。
2018/1/26 23:48
mrkmaaoiwfiueさん こんにちは
飼育中の巣箱近辺の施工としてお答えさせていただきます。新設の場合には全く問題はないかと思います。
先ず「ランドマーク」(地理的目印)について
①ビーコン:出巣するときに巣付近の顕著な物体(ビーコン)を選んでその形状を記憶し、帰巣時はその物体に照準を定めて定位する。
(新働き蜂は、巣の位置を記憶するために午後のある時間帯に一斉に巣の周辺を飛行する=「定位飛行」「とき騒ぎ」「オリエンテーションフライト」)
複雑な環境における長距離の採餌では、彼らはルートの途中にいくつかのビーコンを記憶することで視覚定位を成し遂げている。
②イメージマッチング:目標からやや離れた複数の物体の位置と形状をスナップショットとして記憶し、その像を一致させるようにして移動することで目標に近づく。
③風景の認識:ある風景を見たときに、その場所が巣まで どの方向に どのくらいの距離移動すれば帰巣できる場所なのかを記憶している。
学術的には主に上記のような分類がされていることから、みつばちが帰巣するにあたって巣箱自体を目標物として捉えていないようですし、実際巣箱近くで観察していても目印としている大きな木を半周して帰巣したりしています。
また、巣箱の上部に高さ3~40㎝の屋根(75×75㎝)を取り付けたり、ダンボールで巣箱を覆う防寒具を取り付けたりしても迷わずに帰巣しています。
これらのことから、巣箱の上部に傘を立てたり、巨大な角隠しで巣箱を覆ったりされることについての影響は無いように思われます。
一方、すぐ横に大きな物置を置いたりする場合も帰巣ルートを邪魔することなく、ある程度の隙間があれば大丈夫とは思うのですが、物置き設置時の振動や騒音等のせいで逃去する可能性が大であると思います。
2018/1/26 23:29
移動距離が通常の活動範囲とされているニキロ以内だと元位置に戻ってしまうことからその範囲内での移動には1日あたり30-50cmのずらし程度としています。
付近の大まかな形状に変化なければ大丈夫とおもいますが、ランドマーク的な大木がなくなるとか家がなくなるとかすると迷う蜂は多くなり一時的に混乱することは予想されます。
訊かれていることから 少しずれますが、
京都解説本に 巣箱動かすのは日に30cmとあり 全くその通りでした。 去年九月十一日にもらった群れの巣箱置いて、 あくる日そこから2m横に動かしたら 蜜蜂大勢外に出て元の場所に群れて騒ぎ、 あわてて元から30cmの所に戻すと 騒ぎは収まりました。
ミードに興味があり、養蜂に立ち寄りました。楽しみ。
ACJ38さん、ありがとうございます。かなり大きなものを近くにおいても、
帰巣ルートをはずれているらしい場合は、影響がないと思えました。
私の日よけレベルでは影響は無視できると判断できました。
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
後ろ方向なら割とすんなり見つけ易いみたいなんですがね(⌒‐⌒)
ミードに興味があり、養蜂に立ち寄りました。楽しみ。
ハッチ@宮崎さん、ありがとうございました。ACJ38さんの説明にあったイメージマッチングで説明できるようですね。数値、注目しました。
ACJ38
徳島県
2017.04退職を機に始め、当QAで先輩諸氏に教わり右往左往しながらミツバチ達からも教わっています。何卒よろしくお願いいたします。 活動は県北部、S27生まれ...
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
ミードに興味があり、養蜂に立ち寄りました。楽しみ。